男性の看護学生に母性看護実習が必要だと思う理由3つ

男性看護師向け

どうも、ぽんじろーです!

さて、今回のテーマである母性看護実習ですが、看護学生や看護師ではない方にとってはあまり聞きなれないワードだと思います。母性看護実習というのは、いわば出産前後の方々を対象とした看護の実習です。

ところが、男性看護師は基本的に産婦人科に配属されることはありません。少なくとも私は配属されている看護師を見たことがありません。

ところが、男性の看護学生には母性看護実習があります!

「え?なんで?配属されないなら実習しなくてもいいじゃん!」なんて思った方、いらっしゃいませんか?そう思いますよね。私ぽんじろーも当然ながら看護学生のときにはそう思ってました。

ですが、実際に母性看護実習を体験して、そして看護師として働いてみて思うのは

母性看護実習は男性の看護学生でもやっておくべき!ということです。

この記事では、私がなぜ母性看護実習が男性の看護学生にも必要と考えるのか、理由を3つお伝えしていきたいと思います。

女性の大きなライフイベントを知ることができる

一つは、出産という女性の大きなライフイベントの一つを知ることができるということです。

なんで、このライフイベントを知ることで男性看護師になんのメリットがあるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。

その理由はずばり、共感ができるようになるからです。

看護学生の方の多くは未婚であり、出産に立ち会った経験がない方がほとんどだと思います。見たことがあったとしても学校の保健の授業か何かで出産の動画を見たことがあるという程度で、あまり現実味がなかった方もいらっしゃることでしょう。

しかし、実習はまさにリアルタイムでその場にいることができます。

出産経験のある患者の中には「出産に比べたら何てことない痛みだわ」「いやー、出産以上に痛かったね」なんていう会話もしたりします。出産の苦痛を知らなければ、出産と痛みを比べられてもわかりませんよね。もちろん男性は出産の痛みを実際に味わうことはできないのですが、少しは共感できるようになることでしょう。

命の大切さを改めて感じる

二つ目はこれ。

当然ですが、命は本当に大切です。そんなこと、誰でもわかってることですよね。

誰でも分かってることだけど、母性看護実習を通して強く再認識することができます。

実習では、陣痛に苦しむ妊婦や、出産して初めて赤ちゃんの顔を見て嬉しさと安心の表情を見せる母親、生まれてきた赤ちゃんを初めてだっこする父親や家族の幸せそうな表情をみたりできるんです。

これらの経験は本当に貴重なんです。

例えば、これからの小児の看護で、自分の子どもに必死になっている両親の姿にも共感できるようになったりすると思います。あの妊娠や出産を家族で乗り越えて大事に育ててきたんだ、必死になって当然だ、と実習をする前よりももっと思えるようになると思います。

私は現在、介護施設で高齢者の看護をしてます。高齢者なので母性看護は関係ないのでは?と思いますよね。

ですが、私は母性看護実習や自分の子どもの誕生や育児を経験して、高齢者に対する考え方が少し変わったなと思ってます。その高齢者の方も全員が自分の母親から生まれ、育てられ、そして中には親として子どもを育てる側も経験してきた、そういう尊い存在なんだと少しずつですが現実味をもって認識できるようになってきたのです。

母性看護実習をこれから迎える方、きっと実習を通して命って本当に何にも代えがたい尊いものだとさらに強く感じるようになると思います。

自分が父親になるときに役立つ

では三つ目!これはほぼ余談です(笑)

知ってのとおり看護師資格はプライベートでも役立ちます。当然のことながら母性看護も役立つのです!

それは自分が父親になるときです。

やはり出産は多くの人が経験することではありますが、出産する女性は大きな不安があるかと思います。

自分のパートナーがそんな不安になっているときに、母性看護実習を経験して一度出産の大変さを目の当たりにしたことのある男性看護師はきっと心強いのではないかと思います。

自分の妻が陣痛を迎えたときに、冷静な判断ができたり、そこまではできなくてもあたふたせずに安心する声かけができることはきっと大きな強みだと思います。

ただ一つ注意が必要なのが、ぽんじろーの妻が出産したときのような失敗談もありえます(笑)。

自分の妻に陣痛がきたとき、妻は里帰り中だったのでビデオ電話をしました。陣痛が来ても通常はすぐには産まれないことは知っていたのでいつも通りにご飯を食べながら話をしていたのですが、それが逆にイライラしたらしく今でも根に持たれてます(泣)。ときには冷静ではないふりをして一緒に大変さを乗り越えるという演技も大切かもしれません(笑)。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

男性の私からみても、本当に出産というのは女性にとって大きなライフイベントなのです。苦痛でもあるし喜びでもある、そんなライフイベントってあまりないですよね。私の知る限り出産は何にも例えようがないです。例えようがないから、これを知ることが大きいんだと私は思います。

ご存知かと思いますが、看護実習は正直かなり辛いです。ですが、私はそんな看護実習の中でも母性看護実習は特に有意義だったと言える実習の一つです。

この記事を読んで、看護学生の方、特に母性看護実習の意味に疑問を持っている男性の看護学生が少しでも実習へのモチベーションが上がっていただけたら嬉しいです。

きっと何か命に対する向き合い方が変わるような感動や学びがあるはずです!

それでは、また。

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